すぐに眠れずに、ぼんやりしていると、それはやって来た。

人は、頭に中で、いろいろな事を思い巡らせます。
時には、現実にあり得ない事も…。

これを、起きている時は空想といい、眠っている時は夢だといいます。


いつものように、明かりを消して就寝した。

むし暑い夜だったので、エアコンをつけていたのだが、
温度も下がってきたので、エアコンを止めて窓を開けた。

大きくカーテンを膨らませながら、気持ちのよい風が入ってきた。

私は再び、ベットで横になった。

すぐに眠れずに、ぼんやりしていると、それはやって来た。


風の精霊たちだ。

風の精霊たちは、窓からゆっくりと入ってきて、ゆっくりと部屋中に満ちた。

すると、その精気がわたしの躰にじんわりと浸透してきた。

わたしの心は喜びに満たされ、思わず涙が溢れた。

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