『酢酸化炭素〇〇〇』に関する物

友だちと教室にいると、クラスメートの女の子がやって来た。その女の子は女優のYYさんだった。私は密かにその女の子に恋心を抱いているが、今はまだ、仲の良い友だち関係だった。


次の授業は2階の教室だったので、YYさんは先に行ってしまった。少し遅れて行く途中、私は何か忘れ物があることに気付いたが何を忘れたかを思い出せなかった。そこで、近くにいた女性に聞くと、「私のクラスは『宇宙』に関する物を持ってくることだけど、あなたのクラスは『酢酸化炭素〇〇〇』に関する物よ」と教えてくれた。


私が『酢酸化炭素〇〇〇』に関する物を持ってくるために、急いで下宿先に戻ろうとするとYYさんがやって来て、「時間が無いから早く取りに行こう」と言い、一緒に下宿先へ戻ることになった。

下宿先は学校を出て、100mほどのところにあった。その下宿先へ駆け足で戻る途中、下宿先の2階建ての家のすべての窓から、家主の奥さんが掃除の為に干したらしい布団や私が散らかしたシーツなどが見えた。「自分たちがいない間に、あんなことをしていてくれたんだな」と申し訳なく思った。


下宿先の玄関前で、「『酢酸化炭素〇〇〇』に関する物ってなんだろう」とYYさんに聞いた。「調味料か何かって、友だちが言ってたよ」とYYさん、「何かと言われても」と思った私は、タブレットで検索をかけてみた。文字の打込み途中で「味噌」と出てきたので、家の中へ入り「味噌」を探すことにした。

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