駅、電車での人間模様

電車の駅に向かっていると電車が来るのが分かった。走れば乗れるかも知れないと少し走り始めたが、すぐに気が変わり走るのを止めた。そして、駅の改札まで着くと、その電車が出発するところだったので走って乗り込もうしたが、結局、間に合わなかった。


駅のホームにいた私は白い短パンをはいていた。「若ければいいけれど親父の短パン姿は、みんなに引かれるだろうな」と恥ずかしくなったが、「まあ、しょうがないか」と気持ちを切り替えた。


次の電車を待っていると若い男に絡まれた。しかし私は反対にその男をねじ伏せて、駅のフェンスの隙間に抑えこんで男を脅した。本当はそんなつもりはなかったが「お前が先に手を出したんだから、〇〇円を払え」と高額を提示して脅し、後から金額を下げ、最後は「冗談だよ」と言って、その男を開放した。


次の電車が近づいてきた時に、その男の友人らしい女性2人がホームにいたので、少しからかってやろうと思い、「さっき、友だちに慰謝料を請求したので話を聞くように」と伝えた。これは私の複雑な感情からした行動であって、そのせいであの男が、私の言ったことを聞き間違えて本当はまだお金を要求しているんだと思いはしないだろうかなどと心配になってしまった。


乗り込んだ電車は混んでいて、私はつり革に掴まって立っていた。ドアの脇には、ひとりの女性が立っていて、そこから手を伸ばして私のつり革の元を握っていた。つり革には列をして何人も掴まっているうえに、私は３、４番目にいるのに、何故私のつり革に掴まっているのかが不思議でならなかった。


車両がトラクターのような屋根のないバスは、私を含めた乗客を乗せて農地を走っていた。そして、農道と農道を挟んだ苗植え前の畑を通り抜けようとすると、屋根のないバスは前転して天地返ししてしまった。

少し離れてその畑を眺めるようにして運転手が「乗客を乗せて天地返ししてしまったバスは屋根がないので、複横列座席に座っていた乗客の頭は苗植えように畑に埋まる。その結果を楽しむゲームなのだ」と説明し始める。私も何故かバスから降りていて、違う場所からその説明を聞いていた。


電車の中が空いてきて、私がつり革に掴まって立っていた前の二人がけ収納座席がひとつ空いた。しかし私は座らずにそのまま立っていた。そして少しすると、座っていた男性が他の座席に移動していった。

そこで私は窓側の席に座った。しかしその窓側の座席は少し狭くなっていて窮屈だったので、まだ空いていた隣の席に少しお尻を移動しようとしたら、男の人が座ってしまった。仕方がないので私は我慢するしかなかった。

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