お金持ちアジア系外国人たち

私が家の庭にいると、家の前の高台へと上がる未舗装の山道をアジア系外国人が運転する外国産スポーツカーが３台、勢い良く走り抜けて行った。それを見ていた私は「この先の高台にある家のお客さんなのかな」と思った。

しかし彼らは、すぐに引き返して来た。どうやら、道を間違えてしまっていたらしい。

彼らが間違えたその未舗装の山道は、でこぼこと地面が荒れていて、山道沿いは藪だらけだった。その為に、彼らが運転する外国産スポーツカーは泥で汚れ、ボディーは傷だらけになっている。しかし彼らは、そんなことを気にもしないかのように、まるでオフロード車を運転するかのように走行している。「やっぱ、お金持ちは違うよな」と私は思った。

すると、１台の白い外国産スポーツカーが起伏の大きい地面にはまり身動きできなくなってしまった。そして、自力では出られないと判断したらしく、運転していたアジア系外国人が車を降りて私の所へやって来て、「ジャッキを貸して欲しい」とカタコトの日本語で言った。

そのまますんなりと貸してあげれば親切だとは思うが、彼の印象の怪しさに不安を感じた私は、「貸してあげるのはいいけれど、そのお返しに何をしてくれるんだ」と彼に聞いてみた。

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