日曜日の手伝い

住宅現場でカーテン屋作業員が、1人で壁一面に接着剤を塗っていた。そのカーテン屋さんが、「忙しいので日曜日、仕事を手伝ってくれないか」と言うので、「ああ、いいですよ」と私は返事をした。

日曜日の午前、カーテン屋さんの手伝いで私は、窓の掃除をしていてその窓の拭きあげに、細いステンレスパイプで先がL字に曲がり、先端にゴムキャップの付いた道具を使用していた。しかし、それでは綺麗に拭きとりが出来なかったので、窓掃除用のスクイジーを取りに車へと向かった。


白い軽トラックの近くまで来ると知人のUさんがいて、「戻る前に手伝ってください」と言われ、私はUさんと一緒に建築足場の上へと上がった。

建築足場の３段目ぐらいで、間隔の狭い足場パイプの間に入り、Uさんが渡す足場パイプをUさんの指示で組み替えをする。しかし、間隔の狭い足場パイプの間に入っているので、思うように身体の向きさえ変えられなかったので、Uさんの指示に少し苛つきを感じていた。

そして、「こんな事をしていたら、時間がなくなってしまう」と私が焦り始めた頃、Uさんの手伝いが終った。そして足場から降りようとして下を見ると、下の足場が無くなってしまっていた。どうやらUさんは、下の足場を使って上の足場へと組み替えしていたようだった。

私は呆れて、「何やってんだよ、Uさんは」と心の中で呟いた。

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