浜辺に置かれた網元のオブジェ

ある海域の網元の経営する大きな民宿が海岸線に建っている。その前の海岸の浜には、網元が好意で展示したいくつかのオブジェが置かれていた。

その中に、大量の金属パーツのようなものを溶かし付けて造られたような丸みの帯びた立方体の宇宙船のようなものがあって、私たちは女性案内員の説明を受けながら、その中へと入った。


中へ入ったひとつ目の部屋のような場所には、誰かが住んでいるようで少し汚らしい生活用品や衣類などが散乱していた。それは、この宇宙船のようなオブジェが普段誰でも見学出来るように置かれていた為、知らぬ間にホームレスの人が住まいとして利用してしまっていたからだった。

後で網元に聞いた話では、「みんなに利用してもらおうと自由にしておいた結果、そのような状態になってしまった事には、少し残念に感じている」とのことだった。


次の部屋へ入ると、その部屋はガレージのような炭焼き場になっていた。ガレージの奥には炭焼き窯があり、屋外側の出入り口付近には出来上がった炭が置かれていた。その炭は、木材の廃材を利用して作られていたようで、どれも木材の切れ端のままの形の炭になっていた。

ガレージ内には炭焼き窯の熱気があり、そのガレージには出来上がった炭が広げて置かれていたので、それらの脇の少し空いているスペースを通って私たちは屋外へと出なければいけなかった。そこで、そこにいた職人さんに「通ってもいいですか」と聞くと、「ああ、いいよ」と返事をもらったので、足元に気を付けながら私たちは屋外へと出た。

タグ：雑夢 色彩夢 夢見の多重原理 夢見の印象原理